中東情勢を整理する① ~序章~
最近池上彰と佐藤優の「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)
」を読んでいるのだが、いきなり最初の中東に関する話が全く頭に入ってこない。
普段新聞を読んでいても一向に理解が進まないのは、著者らが言う通り日本人のほとんど(新聞記者ですら)中東情勢について背景まで理解していないためであろう。
そこで自分の勉強ノートとして本ブログを活用させていただき、頭の整理が出来ればと思う。
なお、イスラエルの諜報局元幹部が中東情勢を「分析不可能」と首相に報告しているよことから、完璧な理解は望めないことは念頭に置いておくこととする。
あくまで概要を大雑把に掴むことで、今世界で起きている問題のイメージを朧気ながらも持つことを目標とする。
まずは地図を再確認する事から始める
まず一般人にとって分かりにくい主要因として響きの似た国が多いことが挙げられると私は考えている。
誰もが思うイランとイラク。
パキスタン・アフガニスタン・タジキスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン・カザフスタン・スタン、、スタン。。
(正確には「-stān/-estān;」がペルシャ語で「土地」を表すのでアフガン人の国がアフガニスタンというわけである)
オマーン、バーレーン、カタール、クウェート。レバノン、ヨルダン、スーダン。…段々似ていなくなってきた気がしなくもないが。
とにかく、人間の脳は具体的なイメージが沸かない物は記憶に定着しないようにできているのだ。(洋画は顔と名前が全く覚えられないため嫌いだ、という人は少なからずいるのではないだろうか)
しかしながらこれらのハリウッド俳優並みに繁雑な国名も、その国の成り立ちをしる上で重要な役割を果たしているはずである。
ただ名前を記憶しようとしても脳のメモリーから揮発してしまうが、その背景まで含めて覚えればしっかりと不揮発領域に保存されるのではないか。
これは万物に共通する特性で多くの人が経験から理解しているはずである。歴史にしろ数学の公式にしろ、結婚記念日にしろ、点でなく線で、線でなく面で捉えることが本質を見極めるのには肝要であろう。
話が脱線したので今後の方針を
これははっきり言って未定である。何しろ私のようなイランとイラクの区別もつかないような人間が一朝一夕に分析不可能な中東情勢を理路整然とまとめられるはずがないのである。
とはいえこのままでは本シリーズの存亡が危ぶまれるため、次のテーマは偶々例に挙げたイランとイラクについて、何かしら取り上げることとする。
乞うご期待。
※誰にでも分かるように嚙み砕く抜群の咀嚼力を持っているはずの池上さんが一切図解してくれていないのは想定外であった。。