ブログを書くことの意義
本ブログを開設して10日余り。のび太君もビックリの三日坊主な私がここまで(まだ10日だが)ブログを続けられたのは、それだけの意義があったからだと言える。
これから先どれだけ続けていけるか分からないが、初心を忘るることのないよう書き留めておきたい。
アウトプットによる記憶の定着
家を新築した際一番嬉しかった事が壁面本棚を置けたことである程度には本好きな私であるが、読んだ本は読みっぱなしでコレクションするだけだったので後から内容が思い出せないということが多々あった。(それでも無意識化の内面的な部分に良く作用していると信じていた)
実際、ブログでネタに困って過去に読んだ本の書評を書こうと試みたことがあるが、比較的印象に残っている(と思っている)本でも、いざ書こうとするとキーボードが沈黙してしまったりした。
そのため基本的に読み終わった本をすぐに書評として残すことにしている。過去に読んだ本については簡単にでも再読してから書評化することとしたい。
折角お金を出し、時間をかけて読んだ本なので、少しでも自分の血肉とできるよう、アウトプットの習慣をしっかりつけていきたい。
アンテナ感度向上
個人的にはこの効果が一番大きいと感じている。
基本的には毎日更新することを目標としているため、その日のブログに何を書こうか考えながら日々生活することになった。
幸か不幸か通勤時間が長いため、本を読んだりamazon primeを観る時間は十分にある。
しかしブログの内容がそれだけというのも味気ないため、日常の様々な経験から教訓を見つけたり、考察を加えてみることで独自の視点を持つことを心掛けている。
読書や新聞、興味を持った事の調査といったインプット作業にしても、ブログを始める前より積極的に、ブログに書くことを考慮に入れながら取り組むことで吸収率が上がっていると感じる。また、好奇心を持つ分野も広がっており、ブログを書くことが知識欲の源泉となっている。
モチベーションを保つ仕組み
上記二つが主なベネフィットだと感じる今日この頃であるが、それを継続するためにモチベーションを保つ仕組みが多数用意されていることも併記しておきたい。
本ブログも参加しているブログ村等のブログランキングサイト。最初は自分でクリックするだけだが、カテゴリー内で順位が上がるにつれて少しずつではあるが訪問してくれる人が増えてくる。
ランキング、という分かりやすい指標で示されることでやる気を引き出す手法は、日本人であれば義務教育から刷り込まれてきた慣習であり、そのシステムの中で走り続けてきた私にとって格好のニンジンとなっている。
勿論Google Adsense、アマゾンアソシエイトといったアフィリエイトサービスにも触れないわけにはいかない。
アフィリエイトと聞くとどこか胡散臭く感じてしまう気持ちは今でも変わらないが、あくまで自分が好きで書いているブログのおまけとしてお小遣いが入るのはやぶさかではない。
少なくともはてなproに登録したり独自ドメイン取得したりと出費している面はあるので、その分+α新しい本を買って書評を書く、amazon primeの年会費、FEヒーローズの課金など、更にブログの内容を深められるように利用していければと考える。
ちょっとした悩みも
良い面について色々と触れてきたが、今後考えていかなければと思う面も多々ある。
まずは記事の質について。前述の通り、毎日更新することを目標としているためどうしても内容が疎かになってしまいがちである。
一度更新頻度を落とすとそれが癖になり、記事の質を高めることを言い訳に更新しなくなってしまうことが懸念されるため、当面は短時間でいかに内容の質が高められるか、それも一つのトレーニングだと思って取り組んでいきたい。
もう一つ、読む本の種類について。どうしても新書やすぐに読み終われる本に偏りがちである。
今さらながら坂の上の雲を読みだしているのだが、難解な専門書等も含めて読了に時間を要する本に手が伸びにくくなっている。
これについては複数の本を並列で読むことで対応していきたい。この読書方法の効果は様々な場所で記されている。
これまで内容を忘れてしまいそうな気がして実践できていなかったが、良い機会なので乱読にも挑戦していこうと思う。
Google信者譚 ~MPEG論争に見る理念の実行力~
スマホのメールはGmail、ブラウザはChromeでGoogleトップがホーム、大抵のアプリ連携はGoogle+で、外に出ればGoogleMap、さりげなくGoogleAdSense、好きな色は青赤黄緑。
そんな私がGoogleの凄いエピソードを紹介するコーナー。
Googleのルーツ
スタンフォード大学の博士課程にいた創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが画期的な検索アルゴリズムを開発したことが全ての始まりである。
創業は1998年とまだ未成年であるというのは驚きの事実ではないだろうか。
当時の検索アルゴリズムといえばキーワードマッチングが一般的で、(物凄く大雑把にいうと)サイト内に検索ワードが多数含まれていれば上位に表示されることができた。
その結果、ただ上位に表示されることだけを目的としたスパムサイトが乱立し、ユーザーが真に求める情報に辿り着けないという事態を招いた。
Googleが開発したアルゴリズムは(物凄く大雑把にいうと)多くのサイトからリンクされているサイトは信頼性が高いはずであるという仮説に基づいている。
信用できる正確な情報は各所で引用(リンク)されるというのはごく自然に想像できる考え方である。
単なる非リンク数だけでは前述のようなスパムサイトでも相互にリンクを貼り合うことで対策ができてしまうが、Googleは非リンク先の信頼性も判定に含めることで検索制度を高めている。
Googleの理念
GoogleのホームページといえばGooglenoロゴと検索ボックスのみのあのページを想像する人がほとんどだと思うが、Googleの会社ページを是非一度確認してみてほしい。
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。
今日多くの企業が理念として様々な社是を掲げているが、これほどまでに理念に忠実に企業活動を行っている企業を私は知らない。
冒頭に挙げたようなGoogleの様々なサービスは、一見まとまりが無いようにも感じられるが、全てがこの理念に基づいているのである。
日常生活におけるありとあらゆる情報を整理し、アクセスできて使えるようにするために、必要な技術を持った企業を買収しGoogleのエコシステムに組み込むことで着実に理念の実現へと邁進している。(YouTubeもGoogleの子会社だということは意外と知られていない事実であったりする)
Google が掲げる 10 の事実 – 会社情報 – Google
上記も非常に面白いので是非一読願いたい。
MPEG論争
上記にGoogleがYouTubeを買収している事実を紹介したが、Googleとしては動画もインターネット上で皆が自由に投稿、閲覧できる環境を作ろうとしていた。
動画の圧縮技術には複数の規格があるが、当時MPEGはサムスンなど大手電機メーカーがパテントプール(複数の企業で特許の使用を認め合うコンソーシアム)を形成し、使用者にはライセンス料を課していた。
世界中のユーザーが自由にアクセスできるインターネットを目指すGoogleにとって、動画コーデックが有料であることは大きな阻害要因となっていた。
GoogleはOn2 Technologiesという企業を買収しており、そこが開発したVP8という動画圧縮技術を使ったWebMというコーデック所有していた。
そこでMPEG陣営に対して「MPEGを無料で使わせてくれないなら、YouTubeでMPEGを使えないようにする(かなり意訳)」と交渉を持ちかけた。
結果として今ではMPEGも誰もがフリーで使えるようなり、ピコ太郎や数々のYouTuberが誕生したというわけである(かなり飛躍)。
要するに、Googleはその崇高な理念に基づき世界中にちらばる情報をインターネット上で整理し、誰もがアクセスし使えるようにできるよう、日夜技術開発を進め、必要な技術については積極的に買収、無料化し提供しているのである。
松下幸之助の水道哲学然り、最期まで自分の信念のみに従った坂本竜馬然り、明確な理念とその実行力は成功の要諦であることは語るに及ばない。
Googleの由来が10の100乗という途方もない数を表すGoogolからきていることは有名な話だが、彼らの管理する情報量は今日も着々とそこへ近づいている。
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ
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中東情勢を整理する① ~序章~
最近池上彰と佐藤優の「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)
」を読んでいるのだが、いきなり最初の中東に関する話が全く頭に入ってこない。
普段新聞を読んでいても一向に理解が進まないのは、著者らが言う通り日本人のほとんど(新聞記者ですら)中東情勢について背景まで理解していないためであろう。
そこで自分の勉強ノートとして本ブログを活用させていただき、頭の整理が出来ればと思う。
なお、イスラエルの諜報局元幹部が中東情勢を「分析不可能」と首相に報告しているよことから、完璧な理解は望めないことは念頭に置いておくこととする。
あくまで概要を大雑把に掴むことで、今世界で起きている問題のイメージを朧気ながらも持つことを目標とする。
まずは地図を再確認する事から始める
まず一般人にとって分かりにくい主要因として響きの似た国が多いことが挙げられると私は考えている。
誰もが思うイランとイラク。
パキスタン・アフガニスタン・タジキスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン・カザフスタン・スタン、、スタン。。
(正確には「-stān/-estān;」がペルシャ語で「土地」を表すのでアフガン人の国がアフガニスタンというわけである)
オマーン、バーレーン、カタール、クウェート。レバノン、ヨルダン、スーダン。…段々似ていなくなってきた気がしなくもないが。
とにかく、人間の脳は具体的なイメージが沸かない物は記憶に定着しないようにできているのだ。(洋画は顔と名前が全く覚えられないため嫌いだ、という人は少なからずいるのではないだろうか)
しかしながらこれらのハリウッド俳優並みに繁雑な国名も、その国の成り立ちをしる上で重要な役割を果たしているはずである。
ただ名前を記憶しようとしても脳のメモリーから揮発してしまうが、その背景まで含めて覚えればしっかりと不揮発領域に保存されるのではないか。
これは万物に共通する特性で多くの人が経験から理解しているはずである。歴史にしろ数学の公式にしろ、結婚記念日にしろ、点でなく線で、線でなく面で捉えることが本質を見極めるのには肝要であろう。
話が脱線したので今後の方針を
これははっきり言って未定である。何しろ私のようなイランとイラクの区別もつかないような人間が一朝一夕に分析不可能な中東情勢を理路整然とまとめられるはずがないのである。
とはいえこのままでは本シリーズの存亡が危ぶまれるため、次のテーマは偶々例に挙げたイランとイラクについて、何かしら取り上げることとする。
乞うご期待。
※誰にでも分かるように嚙み砕く抜群の咀嚼力を持っているはずの池上さんが一切図解してくれていないのは想定外であった。。
Now I see you(【映画評】グランド・イリュージョン)
イリュージョンという言葉で一世を風靡したといえば、プリンセス天功こと引田天功ではないだろうか。
ミスターマリックがハンドパワーの名の下に手品をお茶の間に持ち込むことに成功し、更に壮大な仕掛けでプリンセス天功がイリュージョンを浸透させた。
三十路に媚びた前置きはさておき、グランド・イリュージョンという映画を昨日の美容師さんから紹介されたので早速通勤中に視聴した。
あらすじ
大金を盗み出した4人のマジシャンとFBI捜査官らの攻防を描くクライムエンタテインメント。カリスママジシャンのアトラスをリーダーとする4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとするが、フォー・ホースメンのイリュージョンを見抜くことができない。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するが……。
感想
アッと驚く結末、という売り文句は小説や映画の世界で使い古されていささか陳腐化しているように感じるが、この映画も一応この売り文句に合致する作品となっている。
夫々得意分野を持つ4人のマジシャンが壮大な仕掛け(イリュージョン)を駆使して大金を盗み出す、その目的・裏で糸を引く人物とは・・?といった内容である。
確かに意外な人物が黒幕であり、張り巡らされた伏線も回収されているのだが、どこか物語全体に深みがないチープな印象を抱いてしまった。
イリュージョンの演出、FBIの追跡などはハリウッドらしく派手に魅せられているが、肝心のストーリーがその影になってしまっているのが残念である。
思えば私自身昔からマジックショーなどは純粋に楽しむことができず裏を探ってしまうような少年であった。
マジックとは巧妙な仕掛けで客を信じ込ませ驚かせ感動させるショーなのだから、文字通り騙されたと思って身を委ねてしまうのが正しい姿勢なのであろう。
grand illusionにdisillusionしてしまっているようでは、見える物も見えなくなってしまうかもしれない。
続編は・・amazon primeで無料になったら観るかもしれない。
しかしジェシー・アイゼンバーグは良い男だ。早口で英語は聞き取りにくいが・・。
ニッチとホスピタリティ ~癒しの空間から~
鋏とは紙を切るものであり髪を切るものでもある(自作)
ニッチ市場をどう捉えるか
美容室の鋏研ぎ、という仕事の存在をどれくらいの人が認知しているだろうか。
言われてみれば存在して然るべきだと考えられるが、一般に意識されることは滅多に無いだろう。
私自身も今日施術中にたまたま居合わせた結果このエントリを書く運びとなった。
歯医者の数はコンビニより多いというのは少し有名な雑学だったりするが、美容院の数は歯医者すらも凌駕する。(確か5倍以上多く20万件を超えていた記憶している)
我が家の傍もそうなのだが、数百メートルの中に美容院がひしめき合っている光景を目にすることはそれ程稀ではないはずである。
そんな美容院に対し、鋏の研ぎ屋は圧倒的に不足しているらしい。近くに無いため鋏を送り研いでもらって送り返してもらう、ということをしている所がほとんどなんだとか。
鋏は言わずもがな美容師の商売道具であり、当然手入れは欠かせない。凡そ半年に一度は研ぐ必要があり、それぞれローテーションしながら使用しているようだ。
このままでは明らかに非効率である。簡単に鋏を研げる研磨機を開発し一美容院に一台置いてもらうようにできないのか。
と思って調べてみるとやはり類似品はあるようである。なぜそういった方向にシフトしないのか、次回訪問時に聞いてみようと思う。
普段は意識しない部分にも様々なニーズはあり、それをうまく捉えることで大きな市場を作り出せる可能性はそこかしろに転がっているものなのかもしれない。
行くのが楽しみになる空間作り
さてそんな美容院、私の行きつけはオーナーが一人で営業しているこじんまりした店舗である。
家の近くでたまたま通りがかりに見つけたのだが、ここのホスピタリティが素晴らしい。
良心的な価格設定にも関わらずしっかり時間をかけて施術してくれる。その上、最初に髪型を決める際美味しいコーヒーの提供、炭酸シャンプーでの洗髪、美容品の卸値での販売等々、とにかくお客さんに喜んでもらうためには何ができるかを日々考えておられる様子がひしひしと伝わってくるのである。
お父さんが子供を連れて来られる美容院を目指しているとのことで、子供用にアニメを観ながら施術できるようになっていたり、最後にお菓子の詰め合わせをくれたりと至れり尽くせりである。勿論幼児だからといって手を抜くことも無い。
私は毎回このお店に行くのが楽しみになり、自然と髪を切る間隔が短くなった。
安価で高いレベルのサービスを提供することは、ミクロに見れば割に合わないように思えるが、結果としてお客さんにも愛され長く続く秘訣になるのだろうと思う。
ユーザーには無料で様々な機能を提供し、広告収入を得るビジネスモデルのを築いたG社と同じ思想なのだろう。
ポストの数より多い美容院の中で生き残っていくカギは最上のユーザーエクスペリエンスを提供するホスピタリティにあるのかもしれない。
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